JALどこかにマイル旅第15弾大分旅行の観光二日目高崎山自然動物園の紹介です。

湯布院はピンポイントでの観光で済ませ、有名な高崎山の猿を見に行く事にしました。事前の勝手なイメージでは動物園になっていて檻の中に山が有り、そこにボス猿が君臨している絵を想像していましたが、実際は普通の山々に野生の猿が生息していて、その野生の猿が餌を求めてこの動物園に下りて来るというものでした(知っている人は知っているでしょうけど)。そして、この高崎山の猿たちには味わい深い歴史が有る事も後で分かりました。

<移動ルート>
1日目:大分空港⇒別府駅⇒別府地獄めぐり⇒大分市の宿
2日目:大分市の宿⇒九重”夢”大吊橋⇒湯布院⇒高崎山自然動物園⇒大分空港

①高崎山自然動物園
海側に有るレンタカーを大駐車場に停め、こちらのおさる館を経由して高崎山に向かいます。
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おさる館は時間も勿体無いので通過しただけでしたが、おさる資料室で沢山の写真と共に、お猿さんたちの歴史を学ぶ事が出来ます。
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おさる館を出ると国道を横切る歩道橋が有ります。
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歩道橋を過ぎると程無くして入園ゲートが有ります。徒歩でも7,8分程で行けるようですが、乗り物好きの私はさるっこレールで登る事にしました。
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2両編成で、5人3世代家族対私のアウェイな雰囲気の1両目を選択して乗車です。
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レール横には既に猿が自由に行動しています。この時点で私は野生の猿だという情報を持っておらず、不思議に思っておりました。
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さる寄せ場駅に到着すると、そこら中に猿が居ます。打ち合わせ中でしょうか。
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猿の親子です。親がだらけており、子供は退屈しています。
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この様に猿たちはそこら中で毛づくろいをしています。
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母猿が子猿を抱きかかえて居ます。愛情たっぷりに育ってますね。子猿の目が可愛いですね。
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たまに喧嘩が発生するらしいのですが、主に喧嘩をするのは母猿で、子供の事や餌の事で揉める様です。
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子猿に授乳中、母猿は気持ちよさそうです。痛みを堪えてるんじゃないだろうね。
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不思議な寝方です。
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分かりづらいですが、毛づくろいをアップで撮らせて頂きました。
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こちら万寿寺別院。周りも屋根も猿だらけで、人の気配は全く無いのだが、ネットで調べても使われているのかどうか不明でした。この万寿寺別院の和尚と大分市長が協力して1953年に動物園が開園したそうなのですが、逆に1954年に寺の本堂建設の為サル寄せ場の移転要請を市に出したそうです。でも、結果的に移転不要となったという逸話が有るそうです。
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廃墟には見えませんが、猿しか見当たりません。
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ボス席である木の株に座っているのが、Bチームのボス32歳の「なんちゅう」です。人間で言うと100歳近いそうです。でも、まだ性欲は有るそうです。
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ボスざるは喧嘩すれば若いものには敵わないのを皆認識している筈なのに、ボスざるの縄張りを犯すものは居ません。人間と同様、猿の世界でも腕力だけでなく、統率力、実績が評価され、余程駄目なボスでない限りは誰もその地位を脅かそうとしないそうです。
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最近はメスも寄って来てくれなくなっている様ですが、二匹のメス猿がなんちゅうに毛繕いをお願いしていました。また、餌取り合戦は皆平等らしく、この日のメインイベントのサツマイモの餌付けでは、お年寄りのなんちゅうは餌に有りつけず、その後トボトボと山に帰って行きました。
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帰りは歩いて下山です。
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途中、海を見ながら快適に下山しますが、そこにも猿が残っていました。
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一応、万寿寺専門道場との事ですが、あれだけ猿に囲まれてて果たして出来る武道って何なんでしょう。
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下山しました。この山の中に猿達が1000匹以上生息しています。
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Wikipediaなんかを読んでいても、この猿山の歴史は面白いです。開園前は猿達が農作物を荒らす為に駆除の対象にもなったそうです。

また、この下山してくる猿達はA群という群れから始まった様なのですが、その内B群が派生し、更にC群が派生し、最終的にA群は2002年にC群の攻撃により壊滅したそうです。そのC群の戦闘の中心人物が伝説のボス猿ベンツでした。

ベンツは1987年に若干9歳でB群のボス猿になったものの、C軍のメス猿と恋に落ち1990年に失脚し、C群の最下位から改めてキャリアを築く事になります。しかし、実力者のベンツは10年後の2000年にはNo.2まで上り詰め2002年にはA群を壊滅に導くのでした。そこで次のリーダーの座は間違い無かったものの、歴代最長ボスのゾロが2011年に失踪した後、2011年にC軍のボス猿になったのでした。

皆さん、是非高崎山の歴史や文化を知った上で高崎山に行ってみて下さい。我々の祖先である猿の社会や組織と人間のそれとの共通点が多々見られて、生きていく上での参考になります。

最後はおまけの大分空港編です。